IMPORT
PLUS LIFE

03
WINTER

IN THE SNOW
雪と迎えるはじめての冬

心が満たされる僕らしい時間。

ジープ2018.10.25

いつもより少し早く届いた冬の便りとともに、僕の念願のクルマがやってきた。 誰の足跡もついていない降りたてのパウダースノーをふわりと巻き上げながら、無心で何時間走りまわっただろう。 いつものアップダウンの激しい山道や滑りやすい道だって、ブレーキや小回りもスマートにこなしてくれる想像以上のしっくり感。 アクセルを踏むと、しっかり路面を噛みしめるように正統派な走りを魅せてくれる。 大人の冒険心がうずく、冬の幕開けだ。

このクルマと新たな時を刻みはじめる

ここ数年、仕事もプライベートも落ち着いたせいか、とにかく北海道の自然の中で存分にできるアウトドアが楽しかった。 キャンプに釣り、ゴルフ…趣味も年々、少しずつ変わっていく中で、自分の中の不動の趣味は「スポーツ」。 そんなライフスタイルから導き出された「グランドチェロキー」という選択は、〝必然〟であり〝最高〟に違いなかった。 例えば、お気に入りのスキーをスマートに積み降ろしができるカジュアルなタフさも、大人なシーンに似合うデザイナーズホテルのような上質感のあるインテリアも、欲張りな二面性を両方兼ね備えてくれている。 ゲレンデの雪景色に溶け込む佇まいが一段と大きく見えるのは、たぶん僕の愛車に対する過大評価かもしれないけれど。

ニセコの澄んだ空とのどかな野原を吹き抜ける風は、いつも心を穏やかにしてくれる。 北海道にいながら、さまざまな国の文化に触れることができ、自然の恵みを思いきり感じることができるこの地は、第二の故郷と呼べるほどになった。 足りないものがないといっても過言ではない気がする。

週末に家族と楽しめるお気に入りのドライブコースも、たくさん見つけてきた。午前中で売り切れてしまうほど人気のパン屋や、おいしい湧き水で丁寧にコーヒーを淹れてくれるお気に入りのカフェ、羊蹄山をバックに子どもも乗馬を楽しめる牧場など、近場への何気ないドライブも明日へ続く豊かな時間になっていく。 妻が、助手席のシートヒーターを想像以上に気に入ってくれたのも、実は僕的にこっそりうれしい。

このクルマと新たな時を刻みはじめる、はじめての冬。 僕は、興奮を隠せない。 

山のあとの楽しみ。

比羅夫に来ると、必ずと言っていいほど最近顔を出しているショップは、ひらふ坂をくだって左に行くとすぐにある「THE NORTH FACE GRAVITY NISEKO」。 スポーツを長くやっていると、使うアイテムの品質や機能性に、どうしてもどん欲になってしまうけれど、バックカントリーに必要なアイテムは、ここで大満足できるものに出逢えた。 今シーズン手に入れたFISHERのスキーは、変化する雪質にも最高の安定性とパフォーマンスを見いだしてくれるほど優秀だけど、それだけじゃない、ちょっと大人なイエローとブラックのツートンに一目惚れした。

来るたびに毎回買い物をするわけではないけれど、立ち寄りたい理由がある。 それは、いつもあたたかく迎えてくれるスタッフとコーヒースタンドがあるから。 おいしいコーヒーを飲みながら、お世話になっているスタッフとたわいない話をカウンター越しにしていると、山を降りてきた仲間たちも僕の車が停まっているのを見つけて自然と集まってきたりする。 さまざまなカルチャーが交差するカウンターは、本当はコーヒーじゃなくバーで酒を交わしながらもいいのかもしれないけれど、車で来ているとなかなかそうもいかない。 だからこそ、“ちょうどいい居場所”になっている。

いつもよりちょっとだけ特別なこと。

「おいしいものが食べたい」と妻がたまに言うと、それは「杏ダイニング」で食事がしたいというサインらしい。 普段、忙しい毎日の中で黙って僕を見守ってくれているのもわかっているから、そんなときはいつものコンドミニアムではなく、僕も黙ってKi Nisekoに宿泊予約。 去年の冬に食べた北海道の秋鮭を使った冷製の燻製の自然な甘みと、とろけるような食感が忘れられず、今年もこの時期を狙って早くから予約していた。チェックインしたあとは、まず、雪景色の中でミネラルたっぷりの露天風呂に浸かる癒しの時間。そこから、少しだけかしこまったジャケットに着替える。
 
新日本食レストラン「杏ダイニング」のシェフ前田伸一氏が作り上げる料理は、北海道の食材を惜しみなく使いながら、一見フレンチのような美しい表現の中に息づく、日本料理の奥深い和の心を感じる。 オーストラリアの名店でシェフを務めていた頃のお客様が、今でもニセコまで訪ねてくるというのも納得できる。 かしこまりすぎず、“ちょっとだけ特別”で、肩肘張らずに純粋に食事を楽しめところが、僕たちはとても気に入っている。

  • [取材協力]NISEKO Mt RESORT Grand HIRAFU

    住所 / 北海道虻田郡倶知安町字山田204 
    電話 / 0136 22 0109

    [衣装協力]
    ◎THE NORTH FACE・NFZジャケット_49,680円
    ◎THE NORTH FACE・NFZパンツ_38,880円 
    ◎FISCHER・RNG 122_102,600円
    ◎FISCHER・ビンディング_38,880円 
    ◎FISCHER・ブレーキ_5,400円

  • [取材協力]THE NORTH FACE GRAVITY NISEKO

    住所 / 北海道虻田郡倶知安町字山田170-150
    電話 / 0136 55 8086
    営業時間 / 9:00-20:00

  • [取材協力]杏ダイニング

    住 所 / 北海道虻田郡倶知安町字山田183-43 Ki Niseko 1F
    電 話 / 0136 22 2121
    ディナーコース / 6,000円〜
    (前菜4品・メイン1品・ごはん・味噌汁・デザート) ※季節により金額が異なります。