IMPORT
PLUS LIFE

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SPRING

MY TOOL
Living with buddy

人生経験を重ねて
ゆっくりと呼吸することを覚えた。

忙しない日々の中でも
シートに滑り込んだ瞬間に
戻ってくる高揚と安堵。

今日も、幸せを噛み締めよう。

僕にはこの道の先にあるものを
一緒にみたいと思う
大切な人と車がいるから。

My life with my ABARTH 595.

かけがえのない自分らしい時間。

アバルト

 札幌の美味しいスープカレーを尋ねると、必ず名前のあがる名店、“らっきょ”を手掛ける有限会社スパイス・ゴーゴー代表 井手剛さんは自他共に認める大の車好き。今回は奥様と共に、アバルト 595に試乗いただき、アバルトの魅力や車のある暮らしについてお話を伺いました。

Q. 実際にアバルトをご試乗いただきましたが、どちらまで行かれましたか?
井手 「円山から西野の住宅街まで行って、山道を走ってきました。走り出してすぐ、魅力に引き込まれましたね。まず、音が良い。ATからMTにカチンと切り替えて、シフトアップにかかる1秒間。滑らかになるけど、アクセルを踏むたびに音が変わっていくんです。音楽をかけなくても、飽きがこない。純粋に車に乗っていることを楽しめる車だな、と。」

Q. 車好きはいつからですか?
井手 「物心つかないうちから好きだったらしいです。幼い頃はミニカーを50台は持っていたくらい。一番好きなのは、バキュームカーやトラックといった“働く車”でした。車それぞれに生活と仕事という両極端の違いが映り込んでいるのが面白いですよね。僕の場合は、仕事やプライベートにおいても、車は相棒のようなもの。昔は車を買った日は、うれしくてそのまま車中泊したこともありました。家の前に路駐して、毛布や本やお菓子なんかを持ち込んで。朝目覚めると、犬の散歩をしている人に心配そうに覗かれるという(笑)。」
奥様 「今でも目を離すと、車で生活しています(笑)。車が家に着いても30分くらい出てこないことも。車の中で考え事をする方が落ち着くし、アイデアが浮かぶ人もいますよね。きっと彼もそうで、家に入る前に無心になれる大事な時間なんだなと思って、見守るようにしています。」

Q. 素敵な関係ですね。お休みの日はどのように過ごされますか?
井手 「とにかく車を走らせます。目的地は特に決めずに、どこまでも。走りに集中し過ぎて、ランチに行きたい店の営業時間を逃してしまうこともしょっちゅうです。“運転する”という行為が大好きですね。たまの休みが、いいお天気で雲ひとつない真っ青な空だったら、絶対に車を走らせたい!気分が高まった瞬間に乗れるのは最高です。」

Q. 昔と比べて車の価値観は変わりましたか?
井手 「ずっと変わっていない気がしますね。僕は眺めて愛でるというよりも、乗ることでいろいろな楽しみ方を一緒にできる車がいい。僕の周りにも車好きな人が多いんですが、みんな好きな車の趣味はバラバラ。でも、人と車それぞれがすごく似合っているんですよね。そういう、乗る人と愛車が馴染んでいる姿を見ると、あ〜車って良いなと。これまでの車歴で人がわかると言いますが、本当にそう思います。」

Q. アバルトはどんな人に似合うと思いますか?
井手 「例えるなら、“現代版ルパン”かな。逃げる時も楽しんでいるような、余裕と遊び心のある人。早いスパンで変わりゆく流行に流されずに、乗る人の個性がちゃんと光る感じがします。デザインと機能性の両方が備わっていながら、どちらも振り切っているのがかっこいいですよね。アバルトは個性的だけど普遍的な部分もある。だからこそ年数が経つにつれて、味が出て良さそうな気がします。最近だと残価設定プランなどで車を買って、早めに手放すという乗り方もあるけれど、長く乗って自分のものにするというのもかっこいいなと思います。」

Q. サイズや個性的なデザインがファッション好きの方にも合いそうですね。
奥様 「そうですね。サイズやカラーリングは可愛いけれど、日本車にはなかなかない個性的な一面も持っているので、おしゃれなデザインに惹かれる方も多そうです。どんな服を着て、どんな場所に行こうかと、どんどん想像を掻き立てる車だと思います。例えばアバルトに乗るなら、あえてシンプルだけどディティールや素材にこだわった服を着たいとか考えるのも楽しいですよね。ちょっぴり挑戦の要素もある車だと思うので、乗ることで新しい世界を見せてくれそうなワクワク感もあります。」

my favorite things

 「アバルト 595 コンペティツィオーネ」は、眺めていても、乗っていても楽しい車だ。その走りっぷりは期待以上。コロンと愛らしいボディに油断してしまうけれど、サベルト製のヘッドレスト一体型スポーツシートに包まれながら、アクセルペダルを深く踏み込むと想像以上の加速感。
 さすがだなと納得している間もなくブーストメーターの針が激しく右に振られると同時に、コンパクトなボディはさらに速度を増していく。潔いほどに締め上げられたサスペンションマシンは、ゴーカートを彷彿させるようなダイレクトなハンドリングを楽しむことができた。
 1.4リッターという小排気量らしからぬなんともレーシーなサウンドからか、走行しながらチラリと見てくれるドライバーは男性が多かった。“おまえ、わかってんな!”と話しかけられているような気がしてうれしい。そんな、駆る者と観る者を魅了する躍動感あふれる走りをぜひ体感してほしい。

ABARTH 595 COMPETIZIONE

ATモード付5速シーケンシャルトランスミッション
排気量 1,368cc 無鉛プレミアムガソリン
(全長)3,660mm × (全幅)1,625mm × (全高)1,505mm
乗車定員 / 4名 FF
  • [取材協力]井手 剛

    有限会社スパイス・ゴーゴー代表。札幌を拠点に、スープカレーを北海道の食文化として根付かせるための活動や、地域活性化につながるプロジェクトに参加するなど多方面で活動中。 “スープカレーが日本のカレーのスタンダード”になるべく、国内外でスープカレーを伝え続けている。

    https://spicegogo.com/